2006年08月15日
こういうスタンスのはっきりした本は、賛否両論ございましょうが…
皆さん、こんにちは。
Mr.Hです。
61年目の終戦記念日を迎えました。
「戦後」が61年続いているということは、すばらしいことです。
もちろん、私はアメリカの「後方支援」による戦争への加担を見過ごすつもりはアリマセンが。
それでも、直接の戦争当事国となってこなかった幸せは、憲法九条があってこそのもの、だと思いますね。
さて、今日ご紹介するのは、「元日本兵が語る「大東亜戦争」の真相」(日本共産党出版局)です。
これは、共産党の「しんぶん赤旗」に昨年来連載されていた、当時の兵士の皆さんの証言をまとめたものです。
若い世代の記者が取材をして聞き取った話はどれもリアルで、個々の兵士が経た経験からは戦争の「大義」などはありえないことが浮き彫りになります。
そして、それらの証言の積み重ねの中で、「東亜細亜圏の共栄をめざす」とされた「大東亜戦争」がアジアの人たちにとってなんだったのかも浮き彫りになります。
戦争を体験した人はすでに人口の3分の1になっているそうです。
直接戦争体験を聞いたことがある人もおそらく少数派でしょう。
戦後60年から今年にかけて、なお新たな証言を掘り起こし、後世に伝える努力をする「しんぶん赤旗」の心意気をかって、終戦記念日にこれを紹介します。
投稿者 Mr.H : 22:00 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月31日
「改憲問題」
みなさん、ご無沙汰をしておりました。
Mr.Hです。
仕事が立て込み、「読書の時間」をとるのが困難でした.
久しぶりの本の紹介になります。
憲法関係で読もうと思っている本がほかにも何冊か目の前にありますので、随時紹介できるようにしたいと思います。
今回は、名古屋大学大学院法学研究科の教授、愛敬浩二さんのかいた 「改憲問題」(ちくま新書)をご紹介します。
愛敬先生は、「ある日の狩田ゼミの風景」という架空の政治思想史のゼミを描き、「ゼミの中での学生と教授のやり取り」で憲法論を展開させています。
この形式から、一問一答式の「改憲派の論」に答えるものかと思って読んでたら大違いでした。
憲法学のエッセンスを詰め込んだともいえる相当、学問的な中身です。
といって、まったく読みにくいものではありません。
「新しい護憲の語り口を模索している」と紹介されているとおり、現代の護憲vs改憲の論議にしっかりかみ合って、従来の「護憲派」の論とは一味違う切り口から、「リアルな現実世界でなぜいま日本国憲法を守る立場に立っているのか」を説いています。
「立憲主義」の歴史や、未来の人を憲法で「縛る」ことについての「プリコミットメント論」など、ネット上の議論などでもなかなかお目にかかれない論点に、かなり学ぶものがありました。
また、「ひたすら現実を追認する者は、「現実主義」という「思想」をもっているのではなく、そもそも「思想」なるものを持っていないのだ」など、ズバッと本質を切り込む口調にも共感ができました。
余談ですが、出てくる学生さんの名字、どこから取ったかわかる人にはわかります。
わかる人だけニンマリしてください。
投稿者 Mr.H : 21:00 | コメント (6) | トラックバック
2006年03月25日
「勤労者通信大学 憲法特別コース」
みなさん、こんにちは。
Mr.Hです。
民主党のメール問題が起こってから、自民党は民主党に対して「横綱相撲」といった様相ですね。
国会の力関係から見ると、参議院では、憲法改定の発議を出す三分の二には民主党の協力が必要ですから、「ころあい」を見計らってるといったところでしょうか。
共産党と社民党の党首会談の第一回目もおこなわれたことですし、国会内での護憲派の奮闘を期待するとともに、国会の外での草の根からの取りくみを盛り上げていきましょう。
さて、今日は書籍ではなく、憲法について学ぶ、「通信講座」のご案内をしましょう。
「勤労者通信大学 憲法特別コース」(勤労者通信大学)
「勤労者通信大学」は、主に労働者…働く人向けに開催されている通信講座です。
毎年「労働運動」などがテーマなのですが、今年は憲法の問題の講座が開かれています。
申し込むと、テキストと、サブテキストが送られてきます。
テキストは
「はじめに そもそも憲法とは」
「第一章 日本国憲法には人類の宝がいっぱい」
「第二章 世界にはばたく第九条」
「第三章 人間らしく生き、働くために~基本的人権と団結」
「第四章 いま、憲法があぶない」
「考え、討論するコーナー 「憲法を改正した方がよい」という意見をどう考えるか?」
「第五章 改憲阻止の国民的多数派をつくろう」
という構成です。
…一気に読みました。ええ、読みましたとも。
それじゃないと自信もっておすすめできませんから。
一言で言って、すばらしい講座です。
憲法の歴史、九条の魅力、改憲の歴史的系譜、論点がどこにあるのか…etc.
たいへんわかりやすく、資料もたっぷりと使って解説しています。
さすが「あなたも憲法の『語り部』になろう!」と呼びかけるだけのことはあります。
ちなみに受講料は8000円です。
投稿者 Mr.H : 05:00 | コメント (5) | トラックバック
2006年02月26日
「憲法25条+9条の新福祉国家」
みなさん、こんにちは。
本職で多忙を極めて、なかなか新しい本を読めていなかったMr.Hです。
本、よんでますか?
どんなにインターネットが発達し、どんな情報でも取り出せるようになっていても、
どんなにブログが発達して、いろんな人の意見に気軽に触れるようになっていていても、
一定の長い文章を本でしっかり読むことは、論理的に考える脳みそを鍛えるためには欠かせないと思いますよ~。
さて、今日紹介するのは、9条にも触れていますが、どちらかというと25条「生存権」にかかわる記述の多い本です。
「憲法25条+9条の新福祉国家」(二宮 厚美 かもがわ出版)
日本国憲法の前文では
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」
としています。
…私が初めてみたのは、中学校ぐらいでしょうか。
感動しましたね。
この権利を保障するのが人類の目標だ、といってもいいんじゃないか、というぐらい、奥の深い中身です。
さて、この前文を、日本ではどうするかを書いた条項が、憲法9条と、25条です。
憲法9条が、今、改憲勢力に狙われているのは、ご存知のとおり。
同時に、25条の改定も、改憲勢力の狙いの一つとなっているのです。
この本では、九条にもとづく「平和国家」と25条にもとづく「福祉国家」は一体のものであること、そして、それを「新自由主義」という思想が、まったく逆の道へ進めようとしている事を明らかにしています。
人類が、歴史の中で25条に結実した生存権をどう確立してきたのか、それを日本の国は具体化してきたのか、さらにはそれが、どういう形で「新自由主義」の標的になり、それにどう対抗していく必要があるのか。
25条にもとづく国づくりと、それを9条とともに葬り去ろうという新しい流れの激突。
新自由主義が生み出した、「勝ち組負け組」「自助努力」という言葉のが示す国民を分断する思想などについても触れており、今の日本を読み解く際に欠かせない視点を示してくれる本でした。
もともと、二宮先生は、経済学の先生で、憲法論は専門分野ではありません。
それが、なぜ、こんなテーマの本を書くにいたったのか。
あとがきに詳しく解説してあります。
実は私には、それが一番面白かったんです。
また、憲法の持つ魅力と、それを知っている人が本当に幅広くいるのだということに、あらためて気がつかせられたんですよ。
投稿者 Mr.H : 00:18 | コメント (2) | トラックバック
2006年02月08日
「9条と日中韓」
みなさん、こんにちは。Mr.Hです。
不祥事が相次ぐ中、混乱含みの国会が始まりましたが、「憲法改定」の話だけは仲良く手をつなごうという政党がいます。もちろん、改憲に反対する政党も、手をつなごうとしています。
私たちは、国会の外で、「憲法守り、生かしたい」人たちの手で、大きな輪をつくらなくては。
このブロガーズリンクがそのための一つの力になることを願っています。
今回ご紹介するのは…
「9条と日中韓」(加藤 周一 かもがわブックレット)
です。
このブックレットでは、加藤周一さんは、「外国から見て憲法の改定がどういう意味を持つか」について語っています。
そうするとすぐに、「内政干渉だ」という方がいるんですよね。「靖国問題」もですけど。
加藤さんは、憲法九条のできた経緯が、第二次大戦の日本の侵略の反省の上にある以上、そして、戦争というものが、自分の国じゃない国があって初めて可能である以上、憲法改定の問題は、「国際問題である」と位置づけています。
同様に、靖国の問題もです。
靖国に祀られているのは「戦犯」か「英霊」か、それは、あの戦争の評価と直結しています。そして、やはり戦争の問題は、「国際問題」だと。
単に、「侵略された国から見た憲法問題」ということではなく、国際社会の大勢、そしてあるべき外交の姿との対比で、憲法改悪の流れがいかに行き詰まった道であるかをズバリ指摘しています。
私にとっては、新しい視点が身についたブックレットでした。
投稿者 Mr.H : 02:00 | コメント (9) | トラックバック
2006年01月27日
「憲法九条、未来をひらく」
みなさん、こんにちは。Mr.Hです。
九条の会が「講師団名簿」を発表したのはご存知ですか?
この二年弱、全国に4000を数える「九条の会」が生まれ、九名の呼びかけ人の方々は多忙を極めたために、全国で九条と憲法を語れる方を「講師」として登録したのです。
ちょっと拝見すると、すごい方のお名前が並んでます。
私もおつきあいのある先生や、お話をうかがったことのある方などたくさんで、すごくうれしくなってしまいました。
この先、ちょっとした勉強会でも、集会でも、名簿に載っている講師の方々に、気軽に声をかけてみてはいかがでしょう。(こういうのは、遠慮しちゃいけません。だめもとでお願いをするのがポイントです。特に、若いみなさん!)
さて、前置きが長くなりました。
今回ご紹介するのは…
「憲法九条、未来を開く」(井上 ひさし,梅原 猛,大江 健三郎,奥平 康弘,小田 実,加藤 周一,澤地 久枝,鶴見 俊輔,三木 睦子 岩波ブックレット)
です。
これは、二〇〇五年の7月30日におこなわれた「九条の会・有明講演会」をブックレットにしたものです。
一年間の取り組みと情勢の変化の中で、呼びかけ人のみなさんが感じたこと、考えたことを率直に語っています。
前回紹介した、「憲法九条、今こそ旬」の続編といえるでしょう。
総選挙の直前という状況もあり、楽観できない気持ちも率直に語られていますし、それでも九条のもとで、平和をめざそうというひしひしとした思いが伝わってきます。
私は大江健三郎さんが紹介している
「求めるなら変化はくる、しかし、決して君の知らなかった仕方で」
という言葉に、胸のおくにふわっと希望がわきました。
大江さんは、たとえ国民投票で憲法を守っても、「選挙があればまた自民党を政府与党として選ぶのではないか」「われわれがアメリカの核兵器体勢から離脱することなど、夢のまた夢ではないか」と感じ、韓国の講演でそう話をしたところ、聴衆のなかにいたアメリカの詩人ゲイリー・スナイダーさんが自分の詩集を送ってくれて、本の扉に、詩集の中にあるこの言葉が抜き書いてあったそうです。
私は、この憲法を守る…憲法を本当に生かす道を歩むことは、やっぱり長い時間のかかる仕事だと思っています。
しかし、この道は、地球のすべての人にとって望まれる道であり、大道だと確信しています。
どんな形で、「憲法が生きた日本と世界」が実現するのかは私も知りません。
しかし、目の前には困難があっても、がんばっていれば必ず新しい変化が訪れる、とあらためて勇気づけられました。
2006年01月21日
「憲法九条、いまこそ旬」
今、全国に吹きまいている「憲法『改正』」の流れ。
それに対抗する、「憲法守れ」の共同も、ますます大きく広がっていると思います。
その中心を担っているといってもいいのが「九条の会」です。
この本は、早めに紹介しておかなくてはいけませんでしたね。
「憲法九条、いまこそ旬」(井上 ひさし,梅原 猛,大江 健三郎,奥平 康弘,小田 実,加藤 周一,澤地 久枝,鶴見 俊輔,三木 睦子 岩波ブックレット)
ご存知「九条の会」が発足したのが、2004年の6月10日。
上記の九名の呼びかけ人によって結成されました。
その年の7月24日におこなわれた発足記念講演会での九名の講演をのせたブックレットです。
「九条の会アピール」にもあふれている、「今こそ九条を生かそう」という、呼びかけ人のみなさんの意気込みが伝わってきますよ。
余談ですが、この日本を知性を代表するといってもよい九人の呼びかけを、当時全国の主要なマスコミは黙殺をしました。いくつかの新聞が、ごくごく控えめに報道したのみ。
それを一年半で、無視できない存在にまで広げてきたのは、草の根のみなさんのご努力だったと思います。
2006年01月13日
「憲法『改正』 軍事大国化・構造改革から改憲へ」
いよいよ、1月20日から通常国会が始まります。
この国会でも、国民投票法案はじめ、憲法論議がされることは間違いないでしょう。
九条を変えようという人たちが一番恐れるのは、私たちの「目」と「声」。
しっかりと見つめ、声をあげることを、大事にしたいですね。
もちろん、みなさんはブログの活用で。
さて、今回ご紹介するのは、各地の九条の会でも講演をなさっている、一橋大、渡辺先生のこの本です。
「憲法『改正』 軍事大国化・構造改革から改憲へ」(渡辺治著 旬報社)
もともと、憲法を変えるという話は、国民からでた話ではありませんね。
「自衛のためには自衛隊が必要だ」って人でも、今の憲法が、障害になっているわけではありませんから(矛盾はしているにしても)、憲法変えようという話は別のところから出ているわけです。
では、一体誰が、憲法を変えたいと思っているのでしょう。
「アメリカの要請」というのはよく知られていますが、この本では、日本の政治の背景、特に構造改革路線との関係で、「改憲」がどのように狙われているかを、丁寧に説いています。
戦後の憲法「改正」の動きを、マスコミや政党、財界から出される「改憲案」の数や中身で分析するなど、憲法「改正」の動き全体がつかめます。
さらには、九条が発揮している力や、改憲を食いとめる展望など、まさに今役立つ話が満載です。
これだけ盛り込まれて1000円(税別)は安い!
渡辺先生も前書きで、「各地の講演で時間が足りなくて話せないことなども盛り込んだ」と書いていますので、憲法「改正」の全体像をつかみ、議論をする上でも、大変おすすめですよ!
2006年01月03日
「憲法24条+9条―なぜ男女平等がねらわれるのか」
みなさん、あけましておめでとうございます。
新年早々、積ん読の解消を誓いながら、子どもの相手に絵本しか読めていないMr.Hです。
今年最初にご紹介するのは、
「憲法24条+9条―なぜ男女平等がねらわれるのか」(中見里博著 かもがわブックレット)
です。
憲法九条の「改定」の議論のさい、やたらと「家族を守るため」って論調が鼻につきませんか?
社会の最小構成単位の家族を守るため→社会のより大きい構成単位の国を守るため…という「議論のすりかえ」かなぁというのは感じていましたが、そこにはさらに、憲法24条とかかわる男女の同権を廃し、(戦争をする国にとって都合のよい)男女の役割分担を進めるという狙いがあるようです。
女性に、いわゆる「銃後の守り」を担わせるには、「男女の平等」が邪魔になるのですね。
「男は守る側、女子どもは守られる側」…そういう構図が、より国民を奮い立たせるにはつごう良いということ。
「戦争をしない国」から「する国」への変質は、国民の権利や社会保障など、あらゆる分野に攻撃が仕掛けられるということがよくわかる本です。
投稿者 Mr.H : 10:00 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月30日
「おくに言葉で憲法を」と「全国お郷(くに)ことば・憲法九条」
みなさん、いよいよ年の瀬がせまっていますね。
Mr.Hです。
今回は、じっくり本を見ながらステレオの前に座る…そんな優雅な正月を過ごす方におすすめの、CD付きの本を二冊まとめて紹介しましょう。
一冊目は「おくに言葉で憲法を」(大原穣子著 新日本出版社)
「おくに言葉で憲法を」
もう一冊は「全国お郷(くに)ことば・憲法九条」(坂井泉企画編集 合同出版)です。
「全国お郷ことば・憲法9条」
タイトルどおり、どちらの本も、憲法九条を、各地の方言書いた本と、それを読んだCDです。
憲法は法律用語で書かれています。そのまま読めば難解なのは確か。
憲法九条を、もっと身近に感じてほしいという思いがどちらの本からもあふれています。
「おくにことばで憲法を」は、テレビドラマなどで方言の考証もしている、女優の大原穣子さんの書いた本です。
青森・岩手・秋田・京都・大阪・広島・福岡・長崎・沖縄の各地域のことばで、九条を語っています。
挿絵には、いわさきちひろの絵がつかわれており、絵本を思わせるステキな装丁です。
「全国お郷ことば・憲法九条」は、全国94の地域の方から寄せられた九条をその地域のことばで語ったものが載せられています。
前書きによると「あえて方言の専門家の監修を受けず」そのことで「私たちの言葉で憲法を語り・共有するという目的を果たせると思う」とのこと。
小学生が自分の言葉で語った九条なども載せてあります。
私の出身地の言葉は、「全国お郷ことば」に載っており、住んでる地域の言葉はどちらにも載っています。
ほぼ同じだけの年月をすごしたどちらの地域も、目で追って、聞いてみると、じんわりきます。
正月のまったり気分の中には、こういうのもいいのではないでしょうか。
2005年12月28日
「人権の歴史と日本国憲法」
みなさん、こんにちは。
乱読、積読のMr.Hです。
みなさん、日本国憲法、手元にありますか?
九条も大事だけれども、それ以外の条項も、卓越した人権思想にあふれているんですよ。
これは九条の魅力をより深くつかむ上でも、大事なポイントだと思います。
今回ご紹介するのは
「人権の歴史と日本国憲法」(浜林正夫著 学習の友社)です。
日本国憲法の特徴、とりわけその人権思想が、どういう人類史の流れの中で生まれ、日本国憲法に結実したのかを、ヨーロッパなどの歴史も振り返りながら解説した本です。
「アメリカの押し付け」という方もいらっしゃいますが、当時の日本政府には、「人権」の思想が根付いてるとはいえなかったので、人権を生かした憲法は、外から「押し付けられる」面は仕方ない。
じゃないと、私達は、人権が不十分な憲法のもとで暮らしていなくてはいけなかったわけで。
それらの「人権」なるものを、どうやって人類は、掴み取ってきたのか、興味ありませんか?
この本は、「日本国憲法」と同時に、「人権」の勉強にもなります。
憲法の「改正」を訴える人、とりわけ「押し付け憲法論」への反論や、「政府側からの改憲論」の矛盾の指摘など、今の改憲論争には欠かせない本ですね!
投稿者 Mr.H : 18:00 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月27日
「憲法を変えて戦争へ行こう」岩波ブックレット
みなさん、はじめまして! Mr.Hといいます。
私が読んだ本の中から、憲法九条を守るために役に立つと思われるものを、独断と偏見を交えてお送りします。
第一回は、憲法問題で、いま一番売れている本!
「憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言」(岩波ブックレット)
書店でも、「改憲推進」の本が並ぶ中、健闘しているようです。
戦争を体験した人、平和のために外国でがんばっている人、経済界の人など、いろんな立場の人が、それぞれの実感から憲法九条の魅力を語っていて、わかりやすいし、説得力がありました。
えらそうにいわせていただくと「理屈」と「感情」の両面からの説得力があるというか。
実は私は、買おう思っていた矢先に、「通販生活」のおまけについてきました!
よっ!太っ腹!?>マガジンハウス社
というよりか、マガジン社の、憲法を守りたいという強い意志が伝わってきてけっこう感動しました。