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2006年01月27日
「憲法九条、未来をひらく」
みなさん、こんにちは。Mr.Hです。
九条の会が「講師団名簿」を発表したのはご存知ですか?
この二年弱、全国に4000を数える「九条の会」が生まれ、九名の呼びかけ人の方々は多忙を極めたために、全国で九条と憲法を語れる方を「講師」として登録したのです。
ちょっと拝見すると、すごい方のお名前が並んでます。
私もおつきあいのある先生や、お話をうかがったことのある方などたくさんで、すごくうれしくなってしまいました。
この先、ちょっとした勉強会でも、集会でも、名簿に載っている講師の方々に、気軽に声をかけてみてはいかがでしょう。(こういうのは、遠慮しちゃいけません。だめもとでお願いをするのがポイントです。特に、若いみなさん!)
さて、前置きが長くなりました。
今回ご紹介するのは…
「憲法九条、未来を開く」(井上 ひさし,梅原 猛,大江 健三郎,奥平 康弘,小田 実,加藤 周一,澤地 久枝,鶴見 俊輔,三木 睦子 岩波ブックレット)
です。
これは、二〇〇五年の7月30日におこなわれた「九条の会・有明講演会」をブックレットにしたものです。
一年間の取り組みと情勢の変化の中で、呼びかけ人のみなさんが感じたこと、考えたことを率直に語っています。
前回紹介した、「憲法九条、今こそ旬」の続編といえるでしょう。
総選挙の直前という状況もあり、楽観できない気持ちも率直に語られていますし、それでも九条のもとで、平和をめざそうというひしひしとした思いが伝わってきます。
私は大江健三郎さんが紹介している
「求めるなら変化はくる、しかし、決して君の知らなかった仕方で」
という言葉に、胸のおくにふわっと希望がわきました。
大江さんは、たとえ国民投票で憲法を守っても、「選挙があればまた自民党を政府与党として選ぶのではないか」「われわれがアメリカの核兵器体勢から離脱することなど、夢のまた夢ではないか」と感じ、韓国の講演でそう話をしたところ、聴衆のなかにいたアメリカの詩人ゲイリー・スナイダーさんが自分の詩集を送ってくれて、本の扉に、詩集の中にあるこの言葉が抜き書いてあったそうです。
私は、この憲法を守る…憲法を本当に生かす道を歩むことは、やっぱり長い時間のかかる仕事だと思っています。
しかし、この道は、地球のすべての人にとって望まれる道であり、大道だと確信しています。
どんな形で、「憲法が生きた日本と世界」が実現するのかは私も知りません。
しかし、目の前には困難があっても、がんばっていれば必ず新しい変化が訪れる、とあらためて勇気づけられました。
投稿者 Mr.H : 2006年01月27日 23:00