« 賛同表明をしたブログ[54] | メイン | 賛同表明をしたブログ[55] »
2006年02月08日
「9条と日中韓」
みなさん、こんにちは。Mr.Hです。
不祥事が相次ぐ中、混乱含みの国会が始まりましたが、「憲法改定」の話だけは仲良く手をつなごうという政党がいます。もちろん、改憲に反対する政党も、手をつなごうとしています。
私たちは、国会の外で、「憲法守り、生かしたい」人たちの手で、大きな輪をつくらなくては。
このブロガーズリンクがそのための一つの力になることを願っています。
今回ご紹介するのは…
「9条と日中韓」(加藤 周一 かもがわブックレット)
です。
このブックレットでは、加藤周一さんは、「外国から見て憲法の改定がどういう意味を持つか」について語っています。
そうするとすぐに、「内政干渉だ」という方がいるんですよね。「靖国問題」もですけど。
加藤さんは、憲法九条のできた経緯が、第二次大戦の日本の侵略の反省の上にある以上、そして、戦争というものが、自分の国じゃない国があって初めて可能である以上、憲法改定の問題は、「国際問題である」と位置づけています。
同様に、靖国の問題もです。
靖国に祀られているのは「戦犯」か「英霊」か、それは、あの戦争の評価と直結しています。そして、やはり戦争の問題は、「国際問題」だと。
単に、「侵略された国から見た憲法問題」ということではなく、国際社会の大勢、そしてあるべき外交の姿との対比で、憲法改悪の流れがいかに行き詰まった道であるかをズバリ指摘しています。
私にとっては、新しい視点が身についたブックレットでした。
投稿者 Mr.H : 2006年02月08日 02:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://our.sakura.ne.jp/abc/mt-tb.cgi/171
このリストは、次のエントリーを参照しています: 「9条と日中韓」:
» 集団的自衛権明記の未来 from 小泉内閣の支持率が一桁台になるまで
私は自民党支持者(小泉自民党を除く)なので、自衛隊は合憲(自衛隊と9条 河野洋平議長と自民党の使命 参照)と今まで数え切れないくらい書いてきましたが、小泉自民党... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年02月08日 21:59
» 『平和への結集』からの緊急報告 from 9条守りたいね
「みなさまに訴えます!」と題して紹介させていただいた、『平和への結集』準備会が、活動を本格的に開始しました。賛同者へのMLを通じての沖縄米軍と本土マスコミへの憤... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年02月09日 16:16
コメント
いつもこのブログを拝見している者です。私はブログをやっていないので、賛成の表明のブログに登録できません。けれど、私は小泉政権または、自民党の政治のやり方(他の政党もですが・・)、それに騙される国民、ネットや国が右化の流れになり幼稚になっていることに常々嫌気がさし不安になっているところ、このブログによって大勢の世の中の一般の方々が平和に関して一生懸命であり、マスメディアが右化を煽っていることだと再認識ができて、私自身本当に為になりました。これからも9条を守っていこうという意識だけでなく、国の哀れな政治にNOと胸張って言える様にお互いがんばりましょう!
投稿者 りょう : 2006年02月09日 00:06
「憲法改定に反対する」という一点だけで手を繋ぎ合う、大きな結集が今必要だと思います。
投稿者 9条守りたいね : 2006年02月09日 16:16
9条を守れば戦争にならないと言われる理由がわかりません。日本が仕掛けなかったら地球上から戦争がなくなるのでしょうか。でも世界中で紛争は続いています。北朝鮮は経済制裁すれば戦線布告だと言ってますし、中国のミサイルは日本の主要都市に数多く向けられています。今の世の中で平和憲法さえ守れば日本は大丈夫なんて、誰が信じますか?
それほどの憲法なら北朝鮮に行ってお勧めなさい。中国へ行って これ以上の軍拡は平和の敵だって換言なさったらいかがでしょうか。
それとも、9条の会は平和を希求する宗教団体なのでしょうか?
投稿者 サブロー : 2006年02月12日 10:44
お前みたいなガキは寝てろって。右翼は死ね。
投稿者 サブロー坊やへ : 2006年02月13日 12:10
みなさん、トラックバックやコメントありがとうございます。
ブロガーズリンクは、
http://our.sakura.ne.jp/9/archives/05/index.html
という自主的ルールがありますので、管理人としては、ふさわしくないコメントは削除、としなくてはなりません。
しかし今回、典型的な二つのコメントが寄せられましたので、この機に、考え方を含めて、お答えしたいと思います。
■サブローさんへ
ここは、「憲法九条を守ろう」という思いのブロガーさんの集まる場所であり、九条の価値がない、と思っている方の場所ではありません。
あえてあなたの問いに答えるなら、「賛同しているブロガーのトラックバックをすべて読んで見てください」としか言いようがないです。
しかしそれではちと不満も残りましょう。
私なりにお答えいたします。
「九条を守れば戦争にならない」という命題は、私も正確ではないと思っています。
少なくとも、第二次大戦後60年、日本は「九条のおかげで戦争にならない」で来ました。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、いずれも国会の議論の中で、当時の政府自身が憲法九条があるがゆえに、戦争に参戦しない答弁をしています。
その点では、憲法九条の持つ実力は、証明済みであり、まさしく「九条を守って戦争してこなかった」のです。
そして同時に、これからの世界で日本が戦争に巻き込まれないためには、「九条を守る」だけではなく「九条を実践する」ことが不可欠だと思います。
サブローさんのいうような、九条を広げる実践はすでに始まっていますよ。
このブロガーズリンクでも、他国言語による憲法の紹介がされているではありませんか。
あなたの主張には、「どうやって平和を構築するか」という思想が、まったく無いように感じます。
そこがないと、九条を超えることはできないと考えます。
■サブロー坊やへさんへ
私の個人的な意見ではありますが、あなたの投稿はいくつかの点で、この場にまったくふさわしくありません。
・礼儀がまったくない
・偏見と決めつけにみちている
・自身の主張がない
・「死ね」という言葉を相手に発するのは、憲法の精神と相容れない
こうしたコメントは、発言する方の立ち位置がどこにあるにせよ、次回以降は即削除となる、と思ってください。
投稿者 Mr.H : 2006年02月14日 09:40
>朝鮮戦争、ベトナム戦争、いずれも国会の議論の中で、当時の政府自身が憲法九条があるがゆえに、戦争に参戦しない答弁をしています。
朝鮮戦争当時、日本国政府は警察予備隊を創設し在日米軍を朝鮮半島へ派遣できるように戦争協力しましたが、まあ参戦しなけりゃいいんですね。
血を流すのはお断りだが血が流れることを止めはしない。
「九条があるから日本は戦争しない」とは随分自己中心的な考え方だと思いますよ。
諸外国は日本と違って大陸国が殆どで、いつでも国境線を軍隊が越えられるということです。常に他国からの侵略に神経を張らないと国家の体を維持できません。
この「戦争は受動的に起きうる(或いは起こさせられる)可能性」を憲法九条は無視しているか、或いは考慮に入れていません。
そのことを踏まえて「九条による平和」を実践してください。活躍をお祈りいたします。
投稿者 水無瀬 : 2006年02月21日 23:52
水無瀬さん、こんにちは。
おっしゃっていることをもう少し整理していただきたいのですが
・朝鮮戦争に在日米軍が参戦したことを、いいと思っているのかどうか
・自衛隊…当時警察予備隊を送ったほうがよかったと思っているのかどうか
あなた自身が、上の二つの項目をどう考えているのでしょうか?
憲法九条の理念は、「どこかで戦争が起こっていても、自分だけ平和ならいい」というものではありません。
どこの地域の戦争だって、起こさせないために、やめさせるために、力を尽くす外交をするのが、本来の九条の精神です。
その努力を怠っているのが、他ならない日本の政府ではないでしょうか?
確かに、日本が島国であるがゆえに、侵略される「地理的条件」は低いかもしれません。
しかし、「地理的条件」は数ある要素のごく一部でしかありません。
現代の国際社会は、「戦争の違法化」を基本として成り立っています。その中で、九条の理念の果たす役割は、「侵略されるかもしれない可能性」を低めるものに作用するのではありませんか?
投稿者 Mr.H : 2006年02月23日 02:18
いつも疑問に思うのですが、少なくとも9条の内容を額面通りに受け取ると、国が国民を守る事を放棄しているように受け取れます。こんな欠陥憲法がどうして平和憲法呼べるのか理解できません。教えていただけますか?改正反対派の方々。
投稿者 鋼鉄 : 2006年02月25日 22:49
鋼鉄さん
コメントありがとうございます。
憲法の条文、九条の条文だけ見ても、何もわからないですよ。
一口で言うと、日本国憲法は、国民を守る国の義務を果たす方法としての、「戦争と軍隊」という道を放棄したのです。
もっというと、この先の国際社会では、国民を守るためにはその道を放棄することが必要だと考えた、のです。
それは一体、どういう考えのもとにそうなったのか!?
…私が、次に紹介すべき本のテーマが決まりましたね。
3月に最初に紹介する本は、このテーマについて触れているものにしましょう。
投稿者 Mr.H : 2006年02月26日 15:27