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2006年01月13日

「憲法『改正』 軍事大国化・構造改革から改憲へ」

いよいよ、1月20日から通常国会が始まります。
この国会でも、国民投票法案はじめ、憲法論議がされることは間違いないでしょう。

九条を変えようという人たちが一番恐れるのは、私たちの「目」と「声」。
しっかりと見つめ、声をあげることを、大事にしたいですね。
もちろん、みなさんはブログの活用で。

さて、今回ご紹介するのは、各地の九条の会でも講演をなさっている、一橋大、渡辺先生のこの本です。

「憲法『改正』 軍事大国化・構造改革から改憲へ」(渡辺治著 旬報社)
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もともと、憲法を変えるという話は、国民からでた話ではありませんね。
「自衛のためには自衛隊が必要だ」って人でも、今の憲法が、障害になっているわけではありませんから(矛盾はしているにしても)、憲法変えようという話は別のところから出ているわけです。

では、一体誰が、憲法を変えたいと思っているのでしょう。
「アメリカの要請」というのはよく知られていますが、この本では、日本の政治の背景、特に構造改革路線との関係で、「改憲」がどのように狙われているかを、丁寧に説いています。
戦後の憲法「改正」の動きを、マスコミや政党、財界から出される「改憲案」の数や中身で分析するなど、憲法「改正」の動き全体がつかめます。

さらには、九条が発揮している力や、改憲を食いとめる展望など、まさに今役立つ話が満載です。

これだけ盛り込まれて1000円(税別)は安い!
渡辺先生も前書きで、「各地の講演で時間が足りなくて話せないことなども盛り込んだ」と書いていますので、憲法「改正」の全体像をつかみ、議論をする上でも、大変おすすめですよ!

投稿者 Mr.H : 2006年01月13日 13:00

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