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「九条の会」事務局長小森陽一氏の10年ほど前の講演で、「権力も金力もないわたしたちの力は何か、それは歴史を記憶し、歴史を読み取り分析する力である」と語られました。

いま歴史を振り返ると1987年は大きなターニングポイントの年でした。国民の財産である国鉄・NTTがついに分割され民営化されました。そして小泉政権の郵政民営化へと続きました。これらの事業は公営として国民すべてが日本のどこにいても同じ条件で享受できる権利でした。民営化されることにより資本の論理が優先し、弱者を棄民することになりました。北海道ではJRはほとんど廃止され移動に困窮しています。国民の貯蓄や年金資産は世界のハイエナ資本に献上され続けています。民営化により、さらに格差が広がり、経済的徴兵が可能な状況になりつつあります。

九条を守り、これらの状況を変えるには長い世代を超えた継続した運動を覚悟しなくてはなりません。権力も金力もある彼らでさえ、綿密な計画で50年以上費やして今日の「スーダン派兵」状況をつくりだしたのですから。権力も金力もないわたしたちは、周囲の人たちに歴史を語り「九条守れ」をひろめて、大きな声にしていきましょう。

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