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2005年12月28日

結成宣言にこめた思い・・・その1

 結成宣言の冒頭に「祖国」という言葉、もしかしたら違和感を覚えた人も多いかもしれません。

 普段使い慣れない用語であることと、我々を「反日勢力」だの「売国奴」などと侮蔑する『愛国者』を名乗る改憲勢力が好んで使う用語であることから、少なくない違和感を与えるであろうことを覚悟した上で、あえて使わせていただきました。

それは、憲法9条を守りたいと願う私たちこそが、平和憲法を持つ日本という国を本当の意味で大事にしようと考えている「真の愛国者」なのだという断固たる意思表示の意味をこめたかったからです。

 憲法を変えて「戦争をできる国になる」=「将来・いつかは戦争をする」ことは、資源・食料のないこの日本という国を「将来・いつかは滅ぼす」ことにつながるのであって、本当にこの日本を愛しているのなら、決して戦争をしないと誓った平和憲法を守るぬく決意をもつ私たちこそ、「祖国」の用語を使う「愛国者」にふさわしいと私は考えます。

 「世界平和への貢献」という言葉も同様です。「国際貢献=自衛隊の海外派兵」というまやかしがマスコミ全体を覆っているので、少なからず違和感を感じることでしょう。

 しかし考えてほしいのです、第2次世界大戦後の60年間、戦争によって外国人を殺したことも殺されたことも無い国は、先進国では日本だけです。このことは世界平和への最大の貢献であったと我々護憲派は胸を張って誇るべきなのではないでしょうか。

 私は「彼ら」(=改憲勢力)の手から私たちの手にとりもどしたいと願っているのです。
 「愛国」と称して戦争という最悪の「亡国」の道を突き進む彼らの手から
 「祖国」の用語を使いながら「米国」の言いなりに平和憲法を変えようと企てる彼らの手から
 「国際貢献」を叫びながら国際社会からの批判を浴びる米国の戦争に盲目的に追従する彼らの手から

 「愛国者」の称号、「祖国」という用語、「国際貢献」の旗印、これらすべてをとりもどしたいのです!

 ということで、今日はここまで。

投稿者 Mr.K : 2005年12月28日 07:30

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コメント

日本という国家に対する思いは人それぞれ、いろいろあると思うので、このブロガーズリンクは、「憲法9条の改悪を許さない」という、それだけの一致点でいろんな人が賛同できる形にして欲しいと思っています。

投稿者 : 2005年12月29日 00:46

>「憲法9条の改悪を許さない」という、それだけの一致点でいろんな人が賛同できる形にして欲しい

 この意見に100%同意します。
 私個人がこめた『思い』の範囲を超えて、さまざまな立場のブロガーが賛同を表明している現状は、このブログが目的としている、憲法9条を守る願いを「・・・『つなぎ』『広げる』その中継地点としてこのブログが利用されるようになれば」という結成宣言の目指す理想そのものと言えると思います。

 Mr.Kのエントリーは「議論の出発点」「つながりあうきっかけ」として、話題を提供するものという立場です。
 「今日、考えたこと」さんのコメントは、まさにつながりあうきっかけであったし、私が『今日、考えたこと』を読むことで獲られた新たな着想は、私自身の『自分の言葉でなぜ憲法を守りたいのかを語れるようになる』ための能力を高めてくれました。

 ということで、これからも、遠慮なくコメント・トラックバックを寄せてください。

投稿者 Mr.K : 2005年12月29日 01:08

とにかく、自分の生まれ育った国が、軍隊を持つことには反対です。憲法の平和の理念は守るべきと考えています。誰かから命令されて、人を殺すことも、誰かの命令によって殺されることも、あってはならないと思っています。国対国を人に置き換えて考えた際、銃を突きつけ合って保たれる平和というのは、本当の平和ではないから、それを、無くす努力をすべきだと考えます。

投稿者 片山みか : 2005年12月29日 03:22

Mr.Kさま、はじめまして。小泉内閣の支持率が一桁台になるまで管理人のレッツらと申します。

Mr.Kさまのこちらの記事を引用させていただきましたので、TBさせていただきました。また、コメント欄を読ませていただき、

>「憲法9条の改悪を許さない」という、それだけの一致点でいろんな人が賛同できる形にして欲しい
>この意見に100%同意します。

というのをみて、心が救われた気がします。私は自民党支持者なのですが、憲法9条改正反対であり、小泉改革の弱者切捨て改革に反対を唱えています。ブログを作った初めの頃は、あまり何も考えてなかったのですが、自民党支持者を標榜し、なおかつ、小泉改革に反対するブログって見かけたことがなかったので、ずっと孤独感がありました。そういう孤独感や憲法9条改正反対でも微妙な意見のずれに対する思いが、12月24日に「賛同コメントを入れてくださった方々へ」へのコメントになりました。

だから、「それだけの一致点で」というのが本当にありがたく感じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

とほほさんの「会の運営と管理について」の12月30日のコメントも拝見しました。私的には交通整理的な意見発信は以上のような理由からありがたいのでしていただければと思います。おそらく、とほほさんは私が読んでいる記事とは違う記事を読んで思われているんだと思いますが。「別にこのTBセンターの意見にどうちょうしているわけでもありませんし…」というとほほさんの意見には、私も同調したくなる部分もあります。

運営は大変だと思いますが、今後とも応援いたします。

投稿者 レッツら : 2005年12月30日 20:36